初めての家づくり5 STEP
家を持つときに同時に考えなければいけないのが「不動産」のこと。住みたいエリアや学区、周りの環境など…
条件をあげればキリが無くなってしまいます。
何かを妥協しなければ土地が見つからないのが現状。
でも何を妥協するべきかは、当事者ではなかなか決められません。
そんな時にはプロのアドバイスを受けましょう!
まず不動産屋には、法律で定められていること以外を調査して情報提供を行う義務はありません。
例えば近隣住民の様子やその土地の状況など。しかし、土地を購入して住み始めれば簡単には引っ越しができないので、そこの“情報”はとても重要です。
次に、不動産の購入には“スピード”も必要です。
不動産屋の店頭に貼り出されている紙の情報やネットサイトの情報は、すぐには売れなかった土地の可能性があります。条件のいい土地は、紙やネットに掲載される前に売れているのです。不動産屋とのコミュニケーションがとても大切になってきます。
“情報”と“スピード”を手に入れるためには、買いたい土地の地域の不動産屋2、3店舗へ顔を出し、自分の要望や条件を伝えておくことです。
しかし、伝えておくだけでは忘れられてしまうかもしれません。何度か顔を出して覚えてもらうことで条件にあった土地が出てきたときには、すぐに教えてくれるはずです。
土地は造るものではなく元々あるものなので、その人にとって100点の土地というのはまずありません。条件を挙げればキリがないので、自分の中で「ここまではどうしても譲れない」というボーダーラインを引き、その条件を満たすものなら買うというのが土地の購入の方法です。
何かを妥協しなければならない時に大切になってくるのが、条件の優先順位。それは、何度も何度も質問を繰り返すことで、自分たちの本当の希望が見えてくるものです。例えば60坪欲しいというのではなく、「駐車場は2台欲しい」と考えるほうが具体的です。建物の大きさによっては、50坪でも十分だったりします。何度も質問を繰り返すうちに自分たちも気づかなかった本当の希望が見えてきます。
実は外構も予算を考える上では重要なポイントになります。
道路と敷地がフラットな土地であればあまり関係ありませんが、高低差のある敷地に家を建てると余分な費用がかかります。土盛り・切り土・土留め工事だけで100万円もかかってしまってお庭が作れない!なんてことは決して珍しい話ではないのです。地盤が緩いと、建てた家が沈んだり傾いたりしてしまいます。そのため地盤を固くする地盤改良が必要となります。この工事は多い時で200万円もかかる場合もあります。
予算は土地だけでなくトータルで考えるのが大原則。土地の予約段階で、外構、インテリアなど想定できるかぎりの費用を1枚の紙にまとめることが大切です。家を建てた後、「ああ、失敗したな」と思いたくない。そうならないためにも必要なことなのです。
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