東濃ヒノキという、日本有数の建築資材となる木が自生する加茂郡白川町。
株式会社カネダイは白川の地で林業から創業し、間もなく100年を迎えようとしています。
現在会社を取り仕切っているのは4代目の若社長、鈴木康太郎さん。御嵩町にあるモデルハウスにてお話を伺いました。
東濃ヒノキの良さ、
白川町にこだわる理由とは?
木のぬくもりあふれるモデルハウス。
真壁作りと呼ばれる柱を見せた様式の内装で東濃ヒノキの柱が際立っています。始めに東濃ヒノキの特徴とは?
幼い頃から当たり前のように木々に触れあってきた鈴木社長。木材の専門知識は血筋に受け継がれています。
そんな幼少期を過ごした鈴木社長は多くの工務店が白川町を離れ利便の良い地域へ移転する中、今でも白川町に在することに拘りをお持ちです。
家づくりの面においても良質な資材にあふれ、自社育林、自社製材ができる強みがあります。また、白川には技術の高い大工や職人が今も沢山みえます。だから白川の地から離れられません。」
カネダイの所有する東濃ヒノキの山林。同じくヒノキの生産で有名な紀伊山地などと比べ、雨量が少なく寒暖の差もあり、より目の詰まった木材に成長するのだそう。
丸太が積み上げられた製材所。自社で育て、切り出した木を自社で製材する、それがカネダイの最大の強み。
先代が建てた自邸。100年を経る今、深みを増した木の味わいが見ものです。見学も可能です。
デザインよりも素材重視
本物の材料で“5寸柱の木の家”を
国産の本物の木の家を求めるお客様は30代の若い方、また、意外に都心の方が多く愛知県の施工が6割を占めているそう。
そしてその木の家でも、カネダイの掲げる家は“5寸柱の家”。5寸という太い柱を多用できるのは良質な自社製材木を持つ強みがあり、
また5寸柱は最も耐震性があり住宅に適しているそうですが、狭小住宅には4寸柱を部的に取り入れるなど現代の住宅事情に合わせた家づくりを行っています。
そこは普遍的なものにして、デザインより素材や工法を重視した家を提唱しています。百年持ちこたえる日本の伝統様式の家づくり。それは創業当時から変わりません。
今ではほとんど見られない、土壁づくりの家もその一つです。岐阜の土は粘土質が高く、何十年経っても収縮や劣化が少なく良質な土壁が出来るのですよ。必ず皆さんに勧めています」
こだわりは建具にもあります。
柱と建具が一体となり一層際立つ木の質感のよさ。そして引き戸の滑りの良さは職人の手業。編集者もモデルハウスで体感しました。
築8年の御嵩モデルハウス。
左)この写真は施工当時のものですが、今は社長ご夫婦が実際に住まわれています。ここで大半の打ち合わせを行うため、実生活を垣間見ることができ、カネダイの家をリアルに体感することができます。
中)天井のヒノキの梁について説明する鈴木社長。5寸の太さの梁はカネダイの自慢。
右)柱と建具が織りなす木の美しさ。床板は杉。15㎜の厚みが一般的ですがこちらは倍の30㎜。傷も味わいとなり深みを増しています。
白川の自然と技で作る家
心を込めた家づくりを皆様に
一見お若いのに知識溢れる鈴木社長。
幼少期から鍛えられた(?)木材の知識を生かし日本の建築の伝統を重んじた家づくりを大切にされています。
温和で話しやすいお人柄でどんな質問にも笑顔で答えて頂けました。
白川の地のように寛大で頼もしい鈴木社長と一緒に進める家づくりは、安堵感に満ちたものとなるでしょう。
5月15,16日(土・日)には可児市にて完成見学会が行われます。カネダイが育てた木の家をご自身の目で、肌で是非お確かめください。
—会社DATA—
社名/株式会社カネダイ
電話番号/0120-73-1503/0574-73-1503
会社所在地/岐阜県加茂郡白川町切井1116-1
(モデルハウス/可児郡御嵩町上恵土439-2)
施工対応エリア/岐阜市・岐南町・羽島市・各務原市・
関市・美濃加茂市・加茂郡・可児市・御嵩町・多治見市・土岐市・瑞浪市
自社山林と製材所の見学に、カネダイの自邸か山林内で頂くお昼ご飯の付いた貴重なツアー。東濃ヒノキに癒され、ハイキング気分で参加できます。一日一組予約制で、随時開催していますのでお問い合わせください。
カネダイを支える大工さん