宮大工の先代による製材業から始まった富田製材さん。
今、3代目として力を揮う酒向社長は、県内産、国産の木で建てる家づくりに人一倍のこだわりをお持ちです。
第二は山での生長を終え、建築材料として役割を果たすこと。
切ったあとでも木は呼吸を続けます。それが人にとって良い家を作ってくれるのです。
木の家と言っても様々で、集成材や積層材など工業化された木は呼吸をしないので室内の保温・調湿作用がないのはもちろん、家の対応年数や強度面でも心配があります。」20歳からこの業界に入り、良いものも悪いものも様々な現場を目の当たりにしてきたと言う酒向社長。
お客様に安心して暮らせる家を提供するため、自分が自信を持って進められるものを見極めてきました。
家づくりの本質を伝える
社長の思い全てが詰まったショールーム
富田さんが提唱する“本物の木の家”とは千年と持ちこたえる寺宮のように、地域の木材を活用した家。
木材以外にも家づくりに用いる素材全てに相当の勉強を積み重ねておられ、ショールームはその表れです。
そこで衝撃的なのが、工業製品が人体に与える影響の大きさ。
現代の一般住宅で当たり前に使われている工業製品に囲まれた家よりも、健康寿命を引き延ばし丈夫な身体を保てる本物の木を使った家を進めるのは、家族の笑顔のため。
健康を奪っては元も子もありません。」
富田さんの標準仕様の内装(和紙クロス/無垢床板)と、一般的な住宅の内装(合板床/ビニールクロス)を比較できる小部屋。「一般的な住宅の方は『新築や賃貸の匂い』と多くの方が言われますが、これは化学製品の匂いなのですよ。」
無垢の木(手前)と集成材の合板の木(奥)を水に漬けた瓶。接着剤を使用する集成材の水はホルマリンが溶けだして黒く変色しています。
断熱材に実際火をつけ、性能の高さを実証する酒向社長。性能が重視される断熱材や耐震材等は複数取揃えてそれぞれの長短所を伝え、最終的にはお客様に選択してもらいます。
「魅せる現場コンテスト」三年連続入賞
素足で歩ける現場の目的とは?
富田製材さんがもうひとつ力を注いでいること、それ建築中のは現場の美化です。
これは施主さんがいつ来ても、施工中のマイホームを気持ちよく見てもらうため。夢をみてきたマイホーム。作る途中でもその夢を壊したくありません。
現場に入る業者さんは電気関係など外部の方も沢山いて、彼らにとって現場は乱雑で汚いのが当たり前のことです。現場美化を実践してもらうのは大変なことでした。
徹底してもらうためには率先垂範、まずは私が進んで行い、そして『お客様の夢実現という目的のために家を作る』ことを繰り返し伝え、理解、協力してもらいました。」
右)1日5回の室内掃除と作業後にはモップ掛け。左)朝夕の現場周りの掃除でご近所にも配慮を。
資材や電気コードも床から浮かせた状態で保管。訪れる小さなお子さんへの配慮もあります。
道具やゴミも、場所を定めて整理整頓されています。
現場スタッフと夢の共有をする着工式
富田さんでは着工式に現場の関係者も参加します。他社ではあまり例のないことですが、
そこではまず、施主さんに富田さんとの出会いのきっかけと新しい家での夢を話してもらい、
現場スタッフには自己紹介と仕事への意気込みを述べてもらうそうです。
ここからお客様と現場のスタッフの目的共有が始まり、建物と共に夢も着工されるのですね。
家づくりとは家族の笑顔づくり
富田スタッフとお客様、そして現場スタッフが三者一丸となって夢をへの実現を
住まいの本質は生涯健康に安心して暮らせること。それを提供するのが私たちの使命です。
住宅会社もシステム化・規格化が進んでいますが、
お客様それぞれの暮らしに合った設計と住む人の健康と笑顔を生涯守り続けることを私は大事にしたい、そこに家づくりの本質を見出したいと思っています。」会社の全ての受注を担当される酒向社長。家づくりはパートナー選びと言われます。
社長に任せれば安心という2文字が間違いなく保証されますね。
インタビューをしつつ、外観や価格に惑わされない、家づくりの根本を私たちも教えてもらいました。
—会社DATA—
社名/富田製材株式会社
電話番号/0120-365-322/0574-54-3072
会社所在地/岐阜県加茂郡富加町滝田1217-7
施工対応エリア/岐阜市・岐南町・羽島市・各務原市・関市・美濃加茂市・加茂郡・可児市・御嵩町・多治見市・土岐市・瑞浪市
スタッフのみなさん